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本当のブレインストーミングをマスターして世界を変えよう

吉越戦略研究所 TEL. 090-2778-9202

〒945-0306 新潟県刈羽村十日市2190

第6章 成功のためのテクニック 2TECHNIQUES

いよいよアイディア出しの工程に入ります。
ここでもいくつものポイントがありますので紹介していきます。

分野をひろげるスタート

どのように始めるか?よくあるのは1人1つずつアイディアを順番に出していく方法です。果たしてこれでいいのでしょうか?

ひとりで考える女性イメージ

「まずは個人で考える時間を」

わたしが推奨する方法はまず個人で考える時間をとるという方法です。

事前に課題を周知していたとしても全く考えてこない人も結構いるものです。取り組む姿勢の問題かもしれませんし、本当に時間がなかったのかもしれません。

そこで5分から10分程度個人で考える時間をとりましょう。

各人に付箋を配りアイディアを書き出してもらいます。


事前に考えてきたアイディアも書き出してもらいます。


この時、新しいアイディアに限らず、どこかで実践されている既存のアイディアも挙げていきます。

考える時間をとるなら事前に考えてこなくなるのではないかって?もちろん考える時間を取るから考えてこなくてもよいという考えにいたる人もいないわけではありません。しかし、ブレインストーミングの練習をしていけばアイディアを出す喜びに目覚めていくはずです。それほど心配する必要はありません。

ではなぜこのようにするのが良いかを説明いたします。

ズバリ、効率的に多くのアイディアがでるようになるからです。

はじめに個人で書き出さずに始めるとどうなるか?
始めに出たアイディアに似たアイディアが続く傾向にあります。悪いことではないのですが一部のアイディアに便乗したアイディアがどんどんでてくるでしょう。するとどうしても狭いジャンルの思考に偏ってしまうのです。

個人で考える時間をとるとそこで異なったジャンルのアイディアが出てきます。それらが初めから提示されることで、それらを組み合わせたアイディアも出やすくなります。それによってアイディアの広がりが一気に生まれるのです。


 

「考えたアイディアを出し合う」

では続いて個人で考えたアイディアの発表です。

ここでもいくつかのやり方が考えられます。

 A  あらかじめすべての付箋を貼ってしまう。
 B  1人が1つずつアイディアを順番に発表していく。それをアイディアが尽きるまで繰り返す。
 C  1人ずつ順番にアイディアをすべて発表していく。


さあどれがよいか考えてみてください。

私が思う正解はCです。

Aでは他の人のアイディアを認識するのが困難です。

ブレインストーミングの神髄は他の人のアイディアを聴き、それを活用することです。そのためには他の人のアイディアをしっかり認識しなければはじまりません。

Bはよくあるパターンですが、いくつか問題があります。

個人のアイディアの中には似たようなアイディアがあることが容易に考えられます。例えば…ある商品の認知度をあげるという課題に対して、テレビでCM、ラジオでCM、新聞で広告etc.といった具合です。なんだかあまり変わり映えしないアイディアを2回目3回目の順番が回ってきたときに出すのははばかられてしまうものです。もちろん貴重なアイディアです。しかし面白くない気もします。

さらに、誰でも理解しやすいアイディアならば問題ないでしょうが、少し専門的になるとどうでしょう。たとえばインターネットを使った宣伝といってもいろいろあります。有名サイトにバナー広告を出す、検索サイトに広告を出す、関連サイトをつくってそこで宣伝する、CMサイトに出稿する、ポイント集めサイトに出稿する、ユーチューブに動画をアップする、ユーチューバーとタイアップするetc.これらのアイディアを出す時に多少の説明を要する場合があります。順番が回って来るたびに似たような説明をしなければならないのは時間の無駄です。

さらにさらに、アイディアが尽きてしまった人はどうなるでしょうか。次に自分の番が回ってくるまでにひねり出さなければいけない雰囲気になります。そのプレッシャーを利用してアイディアを出させるやり方もあります。しかし、それでは思考に熱中してしまい他の人の発表が耳に入ってこなくなる恐れがあります。前に書きましたがブレインストーミングの神髄のひとつが他の人のアイディアを聴くことです。それがないがしろになるようではいけません。

するとCの方法が1番よいのです。
無駄な説明を省くことができるので時間の短縮、理解の促進にもなります。

2番目以降の人は
100%同じアイディアが先に出ていた場合、提示する必要はありませんが、少しでも違うところがあれば提示しましょう


「全員に届く声で」

何を当たり前のことをと思うかもしれませんが、意外と出来ていないことがあります。
ごにょごにょと独り言のようにしゃべったり、隣の人だけに向けてしゃべっていてはいけません。
全員に聞こえる大きさの声を出しましょう。


「説明は簡潔に」

中にはちょっと複雑なアイディアもでてくるでしょう。しかしあまり長く説明していたのでははじめのアイディア出しの時間がいくらあっても足りません。

1つのアイディアにつき長くても1分くらいでおさめましょう。

そのかわりに他の人は良く理解できなかったときに質問をするようにします。

お話し好きの方で自分の昔話や倫理観を話し出す方がおられます。

説明が下手な人は結論を後回しにして状況説明や理由を先に話し出して長くなる方もおられます。

しかし時間はみんなのものです。

ブレストファシリテーターが注意してコントロールしましょう。

「○○さん、もうすこし簡潔に本質から話してください。理解できないところはみんなのほうから質問するようにします。」

と言ってしまえばよいのです。


「付箋は少し隙間をあけて貼る」

付箋のよいところとしてアイディアを1つ1つ認識できることです。複数の色の付箋を利用しても良いでしょう。

もし同じ色の付箋を使う場合は貼る時に少し隙間をあけて貼りましょう。



アイディアを出して出して出しまくる

ここからが本当の本番です。自分のアイディアも他の人のアイディアも周りにある物品もすべてを利用してアイディアを出して出して出しまっていきましょう。

アイディアが湧きだすイメージ

「フリートーク形式でもりあがる」

アイディアが思いついた人が手を挙げるなどしてアピールし、ブレストファシリテーターが当てていくのもよいのですがここは自由に思いついた人からテンポよく発言していってもよいでしょう。

ブレストファシリテーターは流れに掉さすようにあいづちやうなづきをつかってアイディアが出やすい雰囲気をつくることができます。

ブレストファシリテーターは雰囲気作りに専念しても良いくらいです。

そしてここからは書記の出番です。

書記のやり方はもう一度こちらを読んでください。

「おしゃべりの中からアイディアは生まれない」

これはとても重要なことなのですが、おしゃべりの中からアイディアは生まれません

言葉のキャッチボールは必要ありません。

無駄です。

他の人が発現した際につづけてよいのは

・賞賛
・質問
・そこから思いついたアイディア

です。
アイディアを考えるのはあくまで個人です。
目の前に出されたたくさんのアイディアを利用して個人で考えるのです。

そして思いついたら発言する。

ひたすらこのストイックな作業を楽しむのです。




 第6章まとめ
  1. まず初めに個人で考える時間をとる
  2. アイディアはひとりずつ出していく。(いきなり付箋を貼らない)
  3. アイディアは個人で考えるものである。




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